手足口病について(注意喚起)

手足口病に気をつけましょう

 手足口病が全国的に広がっており,患者の届出数が過去10年間と比較してもかなり多い状況になっています。

手足口病とはどんな病気か

 手足口病は、口の中や、手足などに水疱を伴う複数の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。

 主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。

手足口病の症状

 感染してから 3~5 日後に、口の中、手のひら、足底や足の甲などに 2~3mm の水疱性の発疹が出ます。発熱は約 3 分の 1 にみられますが、38℃以下のことが多く高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間で自然に治ります。

 しかし、手足口病の典型的な症状がみられずに重症になることもありますので、注意が必要です。手足口病にかかったこどもの経過を注意深く観察し、合併症に注意をする必要があります。

 手足口病の感染経路

 感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。

 理由は、子ども達同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であることや、衛生観念がまだ発達していないことから、施設の中で手足口病の患者が発生した場合には、集団感染が起こりやすいためです。また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。

予防対策について

 一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。

 手洗いは流水と石けんで十分に行い、タオルの共用は避けましょう。

 手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されます。また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。

国立感染症研究所ホームページ:手足口病とは<外部リンク>

厚生労働省ホームページ:手足口病<外部リンク>

厚生労働省リーフレット:「手足口病」<PDF:3.75MB>

 

お問合せ 福祉健康課健康係  ☎0475(40)1055